動物病院が近くにたくさんある環境にお住まいですと、
どこの病院がどんな感じという話は近所の飼い主同士で
情報交換していることでしょう。
動物病院の相性というのは、
飼い主がペットをどのように育てているか、子供の教育方針に似ています。
動物のお医者さんも動物の命に対しての考えや方針があり、
飼い主と一致することでその動物病院のことが好きになるという
傾向が確認されています。
あなたとペットの関係をまず、探ってみましょう。
【あなたが望むペットとの関係(食事の与え方)】
A:人間の食事は与えない、徹底して犬用、或は、猫用のフードを与えています
B:ダメなのはわかっているけど、食事時にいっしょに同じものを食べさせたい
C:食後には必ず歯磨きをしています
D:犬用、或は猫用の手作りごはんを作ります
E:ペットが欲しがればチョコレートやするめなど、
ペットのカラダによくない物まで与えます
F:サプリメントまで飲ませています
G:ミルクや肉やビスケット類までペットショップで揃えます
H:オーダーメードのドッグフードをメーカーに作ってもらいます
I:動物病院で薦められた食事を与えています
あるいは、動物病院でペットフードを買っています
食事の与え方は飼い主のこだわりや考え方が最もよくわかる行為です。
食事の与えかたで寿命の違いがあるように書いてある本がありますが、
現在は、米をよく食べているペットと、
ペットフードだけを食べているペットの寿命には
あまり違いはないというデータが主流です。
そもそも犬の場合は、母犬が食べていたもので胃の免疫、
消化力などに差があり、
ドッグフードだけを食べていた母犬から生まれた犬はドッグフードを好み、
米を食べていた母犬から生まれた犬は、米をよく食べる犬になります。
この時、野菜などを混ぜた食事をしていた母犬と
肉ばかり食べていた母犬では、消化酵素が違い、
もともと犬は肉の消化酵素は持っているので、
野菜を食べている母犬から生まれた犬のほうが、
多くの消化酵素を持っているそうです。
炭水化物でも、米は米の消化酵素、
パンは小麦の消化酵素、
グラノーラなどの消化酵素も別のもので、
母犬が食べていた場合はすべて受け継がれて生まれてくると言われています。
ときどき、「うちの犬はパンを食べると下痢する」とか、
「うちの子は鶏肉は平気だけど牛肉を食べると下痢する」など、
同じ犬種を飼っている飼い主同士で話しても、
あまりにも犬の体質や食の好みが違うので驚いたことはありませんか?
それは母犬が持っていた消化酵素の違いから発生しているという説があります。
では、
【「食欲はあるけど下痢が続いているペット」を連れた飼い主さんが
動物病院を探しています。あなたはどの病院を紹介しますか】
1.自分が行っている病院を薦める
(自分が行っている病院の良いところと不満な点を話したうえで薦めます)
2.自分が行ったことがある病院と、噂で聞いたことがある良い評判の動物病院を薦める
(ベテラン飼い主の場合、いろいろな動物病院の情報を持っているのでたくさん紹介してもらえる場合があります)
3.自分が悪いと感じる動物病院の情報も伝える
(設備投資がすごい動物病院は高い傾向、お爺ちゃん獣医師の場合はあまり治療をしない傾向がありますが、すごい設備で治療をしたい飼い主やあまり治療に注射や薬を投与しない獣医師が好きな飼い主もいるので、自己判断で悪い病院という意味です)
4.相手のペットによって薦める動物病院を変える
(小型犬が得意な病院と鳥やハムスターが得意な動物病院など獣医師によって得意、不得意があるので大型犬の飼い主にはこっちの動物病院のほうがいいよというベテラン飼い主さんもいます)
基本的には、食欲旺盛で下痢が続いているペットの場合は、
気軽に動物病院選びの相談に乗れますが、
深刻な状態のペットを抱えた飼い主に安易に動物病院を薦めるのは
避けたほうがいいでしょう。
模範解答例
「いくつかの動物病院に電話して治療方法や治療費に関して聞いてみたらどうでしょう」
と答えると、飼い主の責任で動物病院を選ぶことになるので
万が一のときに恨まれなくて済みます。
また、初めてペットを飼ってどこに行けばいいのか
まったくわからない飼い主さんには、気軽に教えてあげましょう。
動物病院選びで最も飼い主の考え方が反映されるのは、次の3つです。
●治療費
●治療方法
●信頼関係
例えば、同じ治療を行ったけれども、
A病院では、治療薬を渡し、1500円+消費税
B病院では、治療を行い、5000円+消費税ということもあります。
信頼関係がある場合は、どちらでも飼い主は受け入れるでしょう。
しかし、何らかの理由で信頼関係が無かったので
動物病院を変えた飼い主の場合は、
もっと良い病院があるのでは?と、
自分が納得するまで病院を探すでしょう。
猟犬の飼い主は、骨折した犬の治療に同じ区内にある動物病院全部に行き、
治療方法を聞いて選んだけれど百万円超えたと言います。
【骨折した犬の治療方法いろいろ】
A病院 レントゲンを撮り、ギブスをして絶対安静
B病院 折れた足を固定して飲み薬
C病院 自然治癒に任せ、飲み薬
D病院 歩けなくなるなどと脅かし、高額な治療費を請求
E病院 治るまで散歩はトイレだけにとどめる
F病院 カルシウムの多いフードの販売と手術の必要性をにおわす
などなど、骨折したカ所にもよりますが、
治療方法と治療費に違いが大きく出ます。
猟犬の飼い主さんが選んだ治療法と病院はC病院でした。
猟犬が足を固定した場合、本当に走れなくなる不安があったそうです。
しかしこの不安は、犬ではなく、飼い主が抱えた不安です。
結果は、自然治癒で治りました。
犬など動物の自然治癒力を信じる傾向の獣医さんも多く、
手術が得意な獣医さんが、
自然治癒力を信じている動物病院は、飼い主に人気があります。
動物病院の選び方、ペットを飼っている皆さんの参考になりましたか。
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