音楽の話と言えばこんなことがあった。
松島水族館の跡地に何を建てるかというアイディアで、
仙台新港がもうひとつパッとしなかった時期に行っていたので
もとは新港を盛り上げるアイディアとして考えていたことだった。
仙台新港と言えば昔は暴走族が集まる場所として有名で、
不良のみなさんの恋心を占う館があった。
よく当たるという噂で、予約をしてもずいぶん待たされたという
行ったことは無かったが、行った人はみんな当たると言っていた。
さて、この何かと集まる空気がある新港は今健全なファミリーと
洒落たカップルが集まるようになっている。
ドッグランもあるので犬の散歩も楽しい場所である。
この近くは倉庫街のようになっている。
運送屋、タイヤ、アウトレットの常連企業。
ちょうど、品川の海岸通りのような場所である。
ここに、立派なアーチストじゃない人や立派な芸人じゃない芸人が
じわじわ売れるような、下北沢の屋根裏的なライブハウスと占い小屋を
復活させ、若干アウトロー的な人種が、恥ずかしくなく楽しめる
例えば、モヒカン頭とか金髪にしているとか、
普段、ご近所で白い目で見られている人種が集まって楽しく
流行を作り出したら、少しは住みやすい、
イジメもしなくていい緩い環境ができるんじゃないかと考えた。
このような人種は、音楽を聞くと踊るとか乗りすぎて暴れているのでは?と、
誤解を受けることもあるので、
ジャズバーのような高級感あふれるレストランでは苦しかろうと、
缶詰とレトルトのレストランバーを常設したらいいのではという提案だった。
この場合、すでに東京には缶詰とレトルトを出す気さくな飲食店が
いくつかあるが、ほとんどの場合、店主のセレクトで商品が決まっている。
しかし、新港では、昔懐かしいと集まる60代~10代後半を視野に、
例えば、鯖の缶詰は3種類用意し、
ピンからキリまで、値段の違う鯖缶を用意するなど、
財布が厚い人は、食べ比べをすればいいし、財布が薄い人は、
いつか全種類食べてやるという目標を持ち、通えばいいじゃないという提案だった。
ライヴと言ったら経験上、豪華な食事などうっとうしく、
いっしょに踊り唄うのが楽しいのである。
爺過ぎてまったり席に座っているのでも、豪華な食事が欲しい空気ではない。
近くでモヒカンが躍っている場所では、埃だらけで喧しく、
飲み物だって缶ビールがよほどありがたい。
ガラスのグラスじゃ、割れたときに危なくて仕方がないでしょう。
学芸会と呼んだアナタに、あなたのライブハウスは豪華すぎるんですが、
豪華すぎるライブに行って楽しいのは、お爺さんとアイドル好きだけじゃ?
先物買いは、こんな吹き溜まりのような場所から、
新しいを感じるんだと思うけど、今はネットでも先物買いできるし、
舞台づくりのライティングセットには少しおカネがかかってもいいのかも
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